あとで、わかりましたがこのギアは、ピッアップを水平移動させるためのモーターに付いていたギアでした。
流石に3ヶ月も経たないうちに3回故障し、その内の1ヶ月は修理のため使用していなかった事になるので、新品交換のお願いをしたいと思いレーザーターンテーブルを直接自分で持ち込む事にしました。
持ち込んだ当日は、営業の担当者が出張で故千葉社長に直接相談する事になりました。
レーザー・ターンテーブルの製造・販売を20余年もやって来た人、また『GEのジャック・ウエルチを怒鳴りつけた男』という情報はホームページで知っていたので、どんな人だろうと興味津々で伺いました。
初めてお会いした千葉社長は、腰が低く、ニコニコされていて、とても人を『怒鳴りつける』ような方には見えませんでした。
ELPにギアの取れたレーザー・ターンテーブルを置いて一息ついた所で、千葉社長がコーヒーでも飲みましょうと近くのファミリー・レストランに連れて行ってくれました。
一通りの世間話が終わった頃に、私から LTの交換についてお願いしたところ、嫌な顔一つされず『わかりました。1台1台手作りに近い商品なので、稀にそのような事も起こります。別のものと交換しましょう。』と仰ってくださいました。
ほっとした私は、一挙にオーディやレコードについて話し始めましたが、千葉社長から『私はオーディオやレコードはよくわからないんですよ。レコードも美空ひばりのものを何枚か持っているだけで・・・』と言われて驚きました。
私の勝手な思い込みでしたが、音楽やオーディオが大好きで、オリジナルの名盤コレクションをされているような方だと思っておりました。
その後、世間話に戻り交換のお礼を言って別れました。